山の虫調査隊、第1回源兵衛川環境モニタリング調査

「虫のすみかをのぞいてみよう−ワラマキはずし講座」を開催

2007年8月に「虫のすみかをつくろう−ワラマキ講座」でワラをまいた、16本のヒノキに集まってきた虫の観察会を行いました。
 当日は、あいにくの雨天でしたが、参加者約20名ははレインコートに長靴と準備を整えて、懐中電灯を手に森の中に入っていきました。井上智雄先生の指導のもとワラをはずすと、クチキコオロギやワシグモ、空気のきれいさのバロメーターとなるヤニサシガメなどが観察されました。久保田克哉先生からは、透明なケースに入れた虫の解説を聞き、じっくりと観察することができました。
 今回の観察会を通して、幼虫と成虫の見分け方や、虫は必ずしも暖かい方に集まるわけではないということ、ワラマキの位置は高い方がたくさんの虫が入るが、ムカデは下の方によく入るなど虫の種類による特徴を学びました。
 今後は、天城や函南原生林などで観察会を計画中です。詳細が決まり次第お知らせいたしますのでどうぞお楽しみに!

第1回源兵衛川環境モニタリング調査を実施

さる12月21日に三島市大通り商店街広小路付近において実施中の「電線類地中化工事」の現場から、源兵衛川中流部に生コンクリートが流出する事故が起こりました。当団体では、この危機的な環境被害の現状を踏まえ、発注者や受注者に対して迅速な対策を迫り、翌日の12月22日から、人海戦術による回収作業や水辺環境の再生への取組みを続けました。その結果、12月27日現在、源兵衛川は、ほぼもとの水質に戻ることができました。しかしながら、絶滅危惧種である「ホトケドジョウ」など、多くの希少な水生生物が死滅してしまいました。
 そこで、環境の専門家を講師に迎え、源兵衛川の希少種を含めた各種の生態系環境の状況を把握・評価するとともに、今後の環境対策の基礎資料の作成を目的とした第1回の「環境モニタリング調査」(静岡県委託事業)を実施しました。小雨がちらつく中、調査者約20名で、2ゾーン1箇所、3ゾーン1箇所、4ゾーン2箇所、5ゾーン1箇所、6ゾーン1箇所、7ゾーン1箇所で、水生生物・魚類・鳥類・植生植物の調査を行いました。