鎮守の森探検隊3

「虫はみんな友達だ!のぞいてみよう嫌われ虫の世界」を開催

昨年の秋に、グラウンドワーク三島では「山の虫調査隊」が 箱根西麓の森にて、昆虫観察のための わら を木に巻きました。今回の鎮守の森探検隊 第3回は、このわらに集まる虫の観察会を行いました。
 この森は、針葉樹が多く、日陰の多い場所です。昨年度からわらまきを使った虫の観察について教えていただいている井上智雄講師(野路会虫害部長)の指導の下、わらをはずすと現れたのは、たくさんのコオロギ、そしてクモ、ムカデ、カメムシなどの、普段は嫌われることの多い生きものたちでした。土壌生物に詳しい杉山高史講師(野路会会員)からは、ムカデやヤスデの生態についての話があり、参加者らは、普段はあまりじっくりと見ることのないこうした虫たちについて、とても興味深く聞いていました。わらを巻いた木の他にも、森の中ではアゲハの幼虫や、街なかではあまり見られない種類のアリなど、面白い虫が見つかりました。これから気候が寒くなるにつれて、森の中には、そしてわらを巻いた木には、どんな虫が集まるのでしょうか。今後も楽しみです。
 次回の鎮守の森探検隊の活動は8月23日(土)、楽寿園で自然観察会を行います。この夏の最後の思い出に、そして一足早い秋を探しに、みなさまぜひご参加ください。