鎮守の森探検隊7、第2・3回中郷温水池ホテイアオイ掃討大作戦

●街なかにある鎮守の森を訪ねてみよう 〜三嶋大社の鎮守の森で自然観察〜

神社の周りを囲む「鎮守の森」は、神様の宿る場所として古くから人々に守られ、親しまれてきました。三島市の中心部にある三嶋大社の鎮守の森も、私たちに身近な存在です。今回の鎮守の森探検隊は、三嶋大社の森の樹木や生きもの観察を行いました。
 あいにくの雨の中でしたが、菅原久夫先生(富士山自然誌研究会代表)、加須屋真先生(富士常葉大学講師)の案内のもと、参加者8名はメモや写真をとるなどしながら、街なかの身近な森を歩きました。人工的に手入れの行き届いた(落ち葉を集めるなどした)場所では、生きものの数は多くありませんでしたが、カメムシやナナフシ、クモなどを見つけることができ、夏に比べて姿を変えた昆虫の様子を発見しました。そして、様々な大社の樹木を見る中で、ドングリやマツボックリを拾い、その生態について学びました。また、神社にはよくあるクスノキ、その葉をよく見ると「ダニ室」があり、子どもたちはルーペをつかって観察しながら、クスノキとダニの不思議な関係をじっくり見ました。
 鎮守の森探検隊は今年はこれにて一旦お休み、次回は来年1月24日(土)、松毛川での冬鳥の観察と、まとめのネイチャークラフトを行います。どうぞお楽しみに!

●第2・3回中郷温水池ホテイアオイ掃討大作戦を実施

GW三島では、三島のすばらしい水辺環境・中郷温水池を保全するために、異常繁殖しているホテイアオイの掃討作戦の第2回・3回を実施しました。第2回作業には三島南高生徒、地元住民など15名、第3回作業には中郷温水池に隣接する三島南小・南中の子どもたち20人、親子、グラウンドワーク三島スタッフなど約30名が参加しました。
 第3回作業では、最初に、富士常葉大学非常勤講師・GW三島専門アドバイザーの加須屋真先生より、ホテイアオイの性質や環境に与える影響についてお話していただいた後、除去作業を開始しました。
 子どもたちも、大人に負けずにホテイアオイを引き上げ、約2時間の作業で、池を覆っていたホテイアオイの約三分の一を取り除くことができました。
 参加者は、回収した山積みのホテイアオイを前に「わずか数ヶ月でこれだけ増えるとは」との驚きとともに、「これで水鳥が飛来しやすくなる」といった感想が聞かれました。子どもたちは、学校沿いの温水池で大繁殖したホテイアオイの除去作業を通して、身近な環境問題についての関心が高まったようです。