イオン環境財団助成事業 「松毛川 緑をふやそう!ワンデイチャレン


松毛川(旧川、灰塚川とも呼ぶ)は、狩野川流域の旧河川敷にある三日月形の止水域です。川と河畔林、そして周辺の田畑などがバランス良く存在することから、渡り鳥など多くの鳥たちの休息の場となっています。また、上中流部には狩野川の原風景である河畔林が残り、自然的資源だけでなく、地域の歴史的資源であり、次世代に残していく「地域の宝物」といえ、全国的に見ても貴重な自然環境です。
 しかし現在、河畔林の弱体化や川底へのヘドロの堆積、ゴミの投棄などの環境悪化が進行しており、このままでは、松毛川の貴重な水辺自然環境が失われてしまう恐れがあります。そこで今回、河畔林の復活再生のための植林や昨年に植林した区域の手入れと追加植林を行いました。
 当日は富士山がよく見える快晴のもと、地元自治会、市民、都留文科大学の学生、インストラクター、GW三島スタッフなど約30名が参加。河畔林の潜在自然植生から選定したエノキ・ムクノキ・ケヤキなど14種・292本の苗木を準備しました。
 午前は昨年の植林木のカウントと支柱の取り付けとマーキング、追加の植林を行い、午後からは、新たな植林場所への植林作業を行いました。参加者は、スコップで掘った穴に苗木と良質土を入れて丁寧に埋め戻す作業を数時間にわたり行い、河畔林の再生に汗を流しました。また、作業終了後にはボートからの河畔林の観察も行い、松毛川に残る河畔林の貴重性・重要性を実感していました。
 グラウンドワーク三島では、今後も河畔林の再生をはじめとした「松毛川自然再生プロジェクト」に取り組んでいきます。