「バイオトイレの不思議?〜バイオトイレ博士と一緒にその仕組みを体


富士山では、40年にわたり、毎年東京ドーム約2杯分のし尿が垂れ流しになっていたことを知っていますか? また、みんなが毎日出している生ごみバクテリアによって分解されて、肥料として活用されていることを知っていますか? このようにし尿や生ごみが分解されるのは、バクテリアの不思議な力によるものです。今回、このバイオトイレに潜むバクテリアの不思議について学ぶ学習会を開催しました。
 当日は小中学生3名、保護者、早稲田大学学生、GW三島インストラクターなど8名が参加。バイオトイレ博士の高柳一朗さん(早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科)の指導により、何も情報を与えない状況で、子供たちに理想のバイオトイレを描いてもらい、それぞれ個性的な構想図を書いていました。次に、排せつ物のウン命について学び、一日のウンチの量などクイズ形式で答えてもらい、一般的な下水処理工程、それを踏まえてバイオトイレの処理工程について学びました。また、バイオトイレと同じ微生物の力で処理する杉チップ式コンポストを見てもらい、排せつ物に含まれる微生物の力を実感してもらいました。
 次に、三島梅花藻の里に行き、実際のバイオトイレを見てもらい、興味深くバイオトイレの仕組みを体感しました。また、トイレの水を生ゴミに入れて、そのにおいが消えるという実験もしました。参加者は「バイオトイレの不思議?」を体感し、臭いがなくなっているということに驚いていました。
 アンケートにも「わかりやすい説明だった」「生ごみの臭いがあまりにおわなくなって驚いた」など、子供たちが環境に対する意識が高いということが伝わってきました。