松毛川・子どもグリーンクラブ (1)松毛川の生きものと河畔林を観察しよう

 松毛川は、狩野川流域に唯一残された旧河川敷の三日月形の止水域で、古くの狩野川をしのぶ貴重な河畔林が残り、静岡県内はもちろん全国的に見ても貴重な水辺自然環境といえます。しかし過去には、家庭雑排水や農業排水の流入による富栄養化により、外来植物であるホテイアオイが川面を覆いつくし、水生動物や鳥類に大きなダメージを与えたり、ヘドロの堆積、ゴミの投棄などの環境悪化も進行しています。

 そこで今回、この貴重なサンクチュアリーといえる水辺自然環境の再発見と具体的な環境改善活動を行うために、子どもたちを隊員とした「松毛川・子どもグリーンクラブ」を結成し、その第1回として、松毛川にすむ野鳥と昆虫、ゴムボートに乗船しての河畔林の観察を行いました。

 当日は、雨が降る中、三島市函南町伊豆の国市の親子、御園町内会など25名が参加。加須屋真先生(富士常葉大学講師)と、滝道雄先生(日本野鳥の会東富士支部)の指導により、河畔林にすむ昆虫や川の魚、またカワセミをはじめ18種類の野鳥を観察するなど、松毛川にすむ生きものの多様性と貴重性を学びました。また、ゴムボートに乗船しての河畔林の観察や、植林地の草刈り作業も行い、充実した観察会となりました。

 今後も、河畔林復活のための植林活動や清掃活動等の多様なプログラムを予定しています。皆様のご参加をお待ちしています。(助成:JT青少年育成に関するNPO助成事業)


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