日韓若者交流による環境保全と平和教育:済州島スタディ・ツアー

 2009年8月20日〜23日の3泊4日の日程で、歴史と自然の宝島・済州島へのスタディ・ツアーを開催しました。
 よく知られる通り、韓国最大の島・済州島は、温暖な気候と手つかずの自然が残るアジアを代表するリゾート地です。島の中央にそびえる漢拏(ハルラ)山(標高1950m)は、2007年に「済州火山島と溶岩洞窟群」として、ユネスコ世界自然遺産に登録されました。近年では、韓流ドラマのロケ地としても有名となりましたが、この島が日中戦争では大陸進出、太平洋戦争では本土防衛の拠点として、地下壕や飛行場など数多くの日本軍の軍事施設が残ることはあまり知られていません。
 今回のツアー参加者は、日本の大学生など8名。余田駐済州日本国総領事を表敬した後、済州大学環境経営学部の大学生3名と合流して、城山日出峰や万丈窟などの世界遺産を訪れたり、平和博物館を訪れて、環境保全や平和について語り合ったり、施設の草を刈ったり、近くの遊歩道のゴミを拾ったりなどの協働を通して、相互理解を深めました。
 今後は、対象に高校生を含めて、日韓の若者交流事業を拡大していく予定です。どうぞご参加ください。(徳)


平和博物館で草刈りの手伝いをする日韓の大学生ら