水の山・富士山湧水子ども探検隊〜青木ヶ原樹海探検〜

10月の「水の山・富士山湧水子ども探検隊」では、山梨県河口湖町青木ヶ原樹海に行ってきました!青木ヶ原というといろいろな噂が飛び交う場所です。「一度入ったら出られない」、「方位磁石が利かない」などなど。参加者の中には方位磁石がしっかり働くのかどうか、磁石を持参している方もいました。さて、実態はどうなっているのでしょうか?

まず、私たちは紅葉台と呼ばれる標高1,164mの高台を目指しました。頂上からは、西湖とその周辺に広がる樹海を見下ろすことができます。青木ヶ原樹海は、富士山の北西に広がる面積約30Km2の森であり、864年に富士山中腹に位置する長尾山の噴火により流れ出した溶岩流の上に広がる森です。

樹海の中に入り、早速、磁石を見てみると針はしっかりと北を指し、狂うことなく使えることがよく分かりました。樹海の内部は、アカマツやヒノキなどの針葉樹とブナ等の落葉広葉樹が混在し、うっそうとしております。ですが、普通の森とは異なり、土壌は薄く多くの木々は苔むした溶岩や倒木の上に根を張っています。「苔は水分を蓄えるので、溶岩だらけの厳しい環境の樹海では、木が成長するための数少ない貴重な場所です」というガイドの方の話を、参加者は真剣に聞いておりました。

そして、樹海の中にはたくさんの洞窟もあります。私たちは竜宮洞窟に入りました。洞窟に降りていくとヒンヤリと涼しく、汗ばんでいたので「気持ちいい〜」という声がたくさん聞こえてきました。昔はこういった洞窟を冷蔵庫代わりに利用していたそうです。

2時間の探検のゴールは、野鳥の森公園です。広い芝生の上で、おいしくお弁当を頂きました。ここは野鳥が多く、ヤマガラに接近することができました。本日は、インストラクターの案内のもと安全にそして楽しく樹海について学ぶことができました!(陽)