鎮守の森探検隊 第8回 富士山のブナ林と落ち葉に潜む生き物たち


8回目の「鎮守の森探検隊」では、富士山西臼塚でブナ林の落ち葉に潜む生き物たちの観察です。普段ほとんど目にすることのない土の中には、どんな生き物がいて、どんな生活をし、私たちとどんな関わりがあるのか調べてみます!

西臼塚はブナなどの広葉樹林が広がり、葉は黄色や赤に紅葉しとても綺麗でした。そして、足元には枯れ葉がたくさん落ちています。参加者は先生から土壌中の生き物観察の方法を教わると、早速、探し始めました。土壌動物は湿り気の多い所を好みます。特に太い丸太の下に隠れている生き物が多く、みんなで力をあわせ丸太をひっくり返すと、ミミズやヤスデ、ムカデ、さらにもっと小さな1mm程度の小さなダニなどを発見するこができました。サソリの形をした体調約3mmのカニムシを発見した時は、そのユニークな形に大きな歓声が上がりました。

昼食の後は、先生が用意してくれた土壌動物の働きを示す実験や資料で見ながらの観察です。一ヶ月前、落ち葉と20匹のオカダンゴムシを容器に入れ飼育を続けた結果、どうなったでしょうか?その容器の中を覗くと、ダンゴムシによって粉砕された落ち葉とダンゴムシのフンが底にたまっていました。「こうやって落ち葉が土に変わるんだ。土の中の生き物ってすごい。」という声が聞こえました。

最後に先生から「この自然や森を支える土を作っている土の中の生き物は、とっても重要です。でも、まだまだ分からないことが多くて、これからもっと色々調べなくてはなりません。皆も頑張って調べれば、新種を発見したり、今まで分からなかった生態について発見できる可能性は高いですよ」というお話でした。もしかしたら今日の参加者から、将来、学者になる子がいるかもしれません!