三島グリーン・ジョブ研修・御園地区地域資源調査

 今回のグリーン・ジョブ研修も最終日となりました。この日は、グラウンドワーク三島が河畔林環境再生活動に取り組んでいる松毛川のある三島市御園地区の地域資源調査です。
 まずは、速水技術プロダクションの速水さんより今回の調査目的と景観・風景・風土についての講義を受けました。松毛川の自然環境再生に取り組む地元住民らで結成された「松毛三日月会」副会長の明吉御園町内会長ら地元の方々から説明を受けながら、御園地区の風土資産(地域のお宝)探しに出発です。まずは、475年の歴史をもつ蔵六寺や蓮久寺で住職さんからお寺の歴史や仏教・仏像に関するお話を伺い、研修生と地元の方々からは積極的に質問がされていました。
 寛弘2年(1005年)創建と伝えられる神明宮神社や松毛川など、御園地区を2時間に渡ってお宝探しに励みました。研修生は地元の方々に質問をしながら、御園地区のお宝を発見していきます。

 午後は、午前に見つけた御園のお宝をまとめるためのワークショップです。地元チームと地域外(研修生)チームに分かれて、御園のお宝を書いた紙や写真を御園の地図に貼りつけていきます。
 地元チームからは、優秀な脳外科医がいるといった人的資源や、普段は地元の人も入ることができない松毛川の三島市側で見ることのできる逆さ富士など、地域資源調査やワークショップを実施して初めて気づいた地域のお宝がまとめられていきました。
 地域外(研修生)チームからの発表は、「御園新発見 10の宝探し!所要時間120分」というタイトルつき。蔵六寺や神明宮神社をはじめとしたお宝を一つのルートとして歩いてもらおうというもの。このお宝はもっとこうすれば輝く、といった提案もありました。

 このワークショップの狙いは、四窓分析(よつまど分析)といって、地元の人と地域外の人で知っているものと知らないものを明確にして比較するもの。地域外の研修生はもちろん、地元の人たちにも色々と新しい発見があったようで、有意義な研修となりました。