「源兵衛川シンポジウム」開催

三島の素晴らしい地域資源の一つである源兵衛川ですが、平成19年12月にコンクリート流出事故が発生し、その水辺環境に対して甚大な環境被害を与えました。

グラウンドワーク三島は、3年間の環境モニタリング調査により、各種生態系環境の状況を把握・評価してきました。

3月24日に開催された今回のシンポジウムは、調査を依頼した専門家の先生方と源兵衛川に強い関心をもっている住民の皆さん、グラウンドワーク三島のボランティア・インストラクターの方々など、多数のご出席のもと開催されました。

主な内容は、源兵衛川環境モニタリング調査(3 年間)のまとめと評価、源兵衛川の自然再生への地域住民による維持管理方策、源兵衛川の生態系再生に向けた今後の取り組み、の3つでした。

特に大きな課題として、カワセミの繁殖があげられます。カワセミは、ペアリングから孵化までの時期、特に抱卵期の3月下旬は、あまり人が近づきすぎると、巣を放棄する恐れがあります。


特に、産卵から孵化・子育ての期間は注意が必要となりますが、昨年(2009年)には、営巣したカワセミが、途中で巣を放棄してしまいました。

原因としては、カメラマンに常に追いかけられ、落ち着く場所がないことが挙げられます。今年も、水の苑緑地などで、早朝に10人ほどのカメラマンが待ち構えていることもあり、節度ある撮影が求められることなどが発表されました。

源兵衛川をより良いものにするために、住民、企業、行政などが、それぞれの強みを活かし、それぞれの弱点を補いながら、これからも協力して環境改善に取り組んでいくことの重要性と、環境改善のために実際にアクションを起こすことの重要性が確認されました。