第4回国際バイカモサミットin江華島

韓国ナショナルトラスト創立10 周年にあたり、5月21日〜23日まで、韓国江華島にて「第4回国際バイカモサミット」が開催されました。参加国は、韓国、中国と日本で、特に日本からはグラウンドワーク三島から22名と山形から2名の計24名が参加しました。

2007年2月にGW三島が開催した「第1回日韓国際バイカモサミット」で、「日韓バイカモ保全ネットワーク」が設立されて以来、国際的な交流が続いています。

かつて韓国の海岸線にある水田には、春になると白く可憐なバイカモの花々が咲き乱れていました。しかし、近年の乱開発などによりバイカモは次々と姿を消し、1998 年には絶滅危惧野生植物に指定されました。

韓国でバイカモ保全活動に取り組む韓国ナショナル・トラストが、日本でグラウンドワーク三島によるバイカモ保全活動が成果をあげていることを知り、2003年にGW三島に調査団を派遣したのが、日韓の市民環境交流のきっかけになりました。

以来、約140 人の市民が相互訪問などを通して交流を深めてきました。

2009 年11 月に韓国の慶尚南道・昌原(チャンウォン)で開催されたラムサール条約の締約国会議において、グラウンドワーク三島が支援してきた江華島バイカモ保全地が、ラムサール条約湿地に世界で最初に登録されましたが、この登録理由の1つに、日本との国際的な環境保全活動が評価されたことが掲げられています。

ツアー中には、サミットの他、江華島バイカモ保全地視察、韓国ナショナルトラスト10周年バイカモ祭りなどが賑やかに行われました。