鎮守の森探検隊(2)調べてみよう!川の水質と川虫の関わり

 本日の鎮守の森探検隊は、長泉町竹原地区にある「窪の湧水」で生き物観察と、パックテストを用いた水質調査です。

「窪の湧水」は、約20mの崖の下にある湧水地で、周りにはこの地域本来の自然の森(照葉樹林)が残っています。江戸時代1854年11月4日の大地震によって湧出が始まったとされており、昔から農業用水、工業用水として利用されてきました。特種製紙(株)は創業当時からこの湧水から水をひき、洋紙を作っていました。地域の貴重な湧水地として、また自然とふれあう場として愛されてきた「窪の湧水」を、特種製紙(株)、関係自治会、長泉ホタルの会、竹原区ホタルの会、グラウンドワーク三島が協働して、整備を進めてきました。

本日の観察会では、夏休みに入ったからでしょうか、長泉の地元の親子や、三島市、そして静岡市からと多方面から約35名が集合しました!

水質調査は、パックテストを使いました。先生から事前に説明を聞き、水を採取し、調査開始です。
小さい子には、ちょっと難しそうでしたが、しっかり色の変化をみることができました。
水温15度で無色透明な綺麗な水であることが、実感できたようです。

そして、生き物観察では窪の湧水の周辺の自然環境の説明と合わせて、水中の生き物だけでなく、鳥や昆虫などの観察もできました。


窪の湧水は、水質自体は綺麗な水ですが、生き物は少ない環境です。なぜかというと、生き物が住むには水温15度では冷たすぎます。
また、水はきれいということは、餌となるプランクトンが少ないそうです。

これらの条件によって、きれいな環境の川であっても水中の生き物は意外と少なくなるそうです。

観察会終了後、子どもたちが水にはいり、気持ちよさそうに楽しく遊んでいる姿はとても印象的でした。

次回の鎮守の森探検隊は、7月31日(土)西臼塚編です!